転職報告
FROM:ESRIジャパン株式会社
TO:マツダ株式会社
3年ほどお世話になったESRIジャパンを辞め、マツダ株式会社に籍を移しました。ESRIジャパンでは自治体/民間企業向けのGIS導入コンサルティングやシステム開発、新製品のテストなどを楽しくやらせてもらい、大変良い経験を積めました。
ゼンリンに在籍していたときにGISに触れ、オープンソースGISを活用する仕事を作り、「商用GISだとどこまでできるんだろ?」という疑問を解消するためにESRIジャパンへ。数年間の経験からArcGISの優位点、オープンソースGISの優位点と、GISを運用する組織体としてどうあるべきかを上手く整理できた気がします。
とはいえ中々上手く行かないことも多く、特に民間企業でのGIS活用という点では挑戦不足の感がありました。個人的な結論として、面白いことをどんどんやりたいのではれば、企業の中に入ってしまうのが一番楽かつ早いと思い転職に至っています。
なぜ自動車業界か
ご存知の通り現在の自動車はセンサー類の塊です。そしてここ数年の車はふつーにインターネットに繋がります。5Gが浸透すればその流れは加速していくことでしょう。
個人的な趣味趣向の話ではありますが、私は「世の中で起きていることをできるだけリアルタイムに収集したい」という欲求がありまして、ESRIジャパンでも動態管理システムに最も興味を持っていました。大学入学前にこの趣向に気がついていたらリモートセンシングの研究室に行ったような気もします。
TOYOTAがワイパーで降雨状況を把握する仕組みを作っていることから分かるように、車は社会の今を示すセンサーになり得ます。いままで得てきたGISの知識を上手く活用しながらより便利な社会を作りたいなと。特に交通事故が要因で起きる不幸の総量を減らすことができればと思っています。
安全・安心を技術で担保する。これは人生かけるに相応しい仕事だよなと思う次第です。
というわけで皆様引き続きよろしくお願いいたします。
緊急事態宣言から一か月を経て
緊急事態宣言から約一月が経ち、世の中の自粛ムードも若干緩くなってきたように思います。あまり経験することの無い状況下にいるので、この一月のことを記しておこうかと。
緊急事態宣言発令前(4月3日-6日)
福岡市は2020年4月7日に緊急事態宣言の対象地区となりました。とはいえ何となく緊急事態宣言が出ることは予想されていて、前々日あたりから人出が大幅に減っていました。
私はというと3月中頃からの自粛モードに限界を感じ、4月3日はうきは市にドライブへ。アメリカ在住の日本人の方が、「このままだと2週間後の日本はNYになる!」と言う動画を上げ、比較的広がっていたときでした。
タレントの志村けんさんが亡くなったことで世の中の楽観的な雰囲気が一掃されたのはこの時期です。 「志村けんさんは命を賭して我々にメッセージを届けてくれた」的なことを言ってた人がいましたが、こういう状況下で亡き人の死を利用するのは最悪なので止めて欲しいです。
3月末にオープンした福岡市東区アイランドシティの商業施設の様子。スーパーにはそこそこ人が入っているものの、その他施設は壊滅状態。飲食店は17時までの営業だったと思います。まだ営業自粛という話も薄く、各テナントは時間を短くしながらも営業継続中。
緊急事態宣言(4月7日)
桜が残る4月頭に緊急事態宣言が発令。ここから商業施設の営業自粛が加速していきます。ただ、4月7日当日に営業自粛を初めたのはスターバックスくらいで、その他店舗は様子見な感じでした。
緊急事態宣言から一日後(4月8日)
当のスターバックスも一部店舗は営業を継続していて、スターバックス難民が開いてる店舗に集中。席数を減らしていたとはいえ、多くの人がスタバリモートワークに勤しんでました。
キャナルシティの店舗は営業自粛。
三井ホテルの店舗は営業中。この頃は全部止めるというよりも縮退運転してた感じ。
各店舗はお持ち帰りの施策を進めており、弐ノ弐では持ち帰り餃子半額キャンペーンを始めました(行列ができてしまうので翌々日からキャンペーン中止)
緊急事態宣言直後の週末(4月11日-12日)
家電量販店、ゲーム屋からゲーム機本体が消滅。新品中古関係なし。
商業施設全般が営業自粛。メガネのJINSが閉まっているのを初めて見ました。
トリアス久山のフードコートは8割の店が営業自粛(例外はマクドナルドとサーティワンアイスクリーム)
そして誰も居ないフードコートが爆誕。
直営以外のドコモショップが営業自粛開始。契約解除の為にトリアス久山に行ったので無駄足に。
緊急事態宣言後のウイークデイ(4月13日)
リモートワークの流れが加速。お持ち帰りメニューが拡充。
飲食店に回せなくなった食材が一般市場に流れ込み始めました。カツオのたたきのクオリティが上がったとの噂があったので即行動。
町中では飲食店だけでなく、娯楽施設も営業自粛を開始。
九州一の歓楽街中洲から人気が消えました。この頃、南新地方面はまだ営業を続けています。
緊急事態宣言から約一週間(4月18日-)
イオンモールが営業自粛。商業施設で子供の遊ばせることが出来ないので、散歩をすることが増えました。
同じ悩みを抱える人が公園に集まってましたが、密集とは言えない程度の込具合。公共公園が多いとこういう場面で分散されるのでありがたい。
人が集まりやすい公園にはソーシャルディスタンスを謳う掲示がちらほら。
緊急事態宣言から約一週間(4月24日-)
自粛ムードが福岡市内全域に行き届き、南新地含めて中洲の火が消えました。
博多駅も人が少ない。
ヨドバシカメラは販売コーナーを絞り営業中。
ゴールデンウィーク開始(4月30日-)
博多駅から人気が消えました。駅構内のディスプレイには外出自粛のお願いが掲載され、福岡市長、北九州市長、久留米市長の動画メッセージが流れましたが、聴衆が全然いなくてディストピア感が溢れてます。
ゴールデンウィーク中、福岡市では公園の駐車場を閉鎖。近隣自治体では「STAT HOME」の掲示を増やし、外出自粛を促していました。
公園の駐車場を閉鎖したものの、路上駐車して公園に入るご家族が多発。警察が注意に回るという事態が発生。
ゴールデンウィーク後(5月7日-)
緊急事態宣言直後より若干人出が増えたものの、町中はかなり人が少ない状況です。中洲川端商店街や博多駅周辺にはちょっとイキった若者が集まってます。
外祝自粛のお願いに加え、差別・偏見に対する注意喚起が出るようになりました。
所感
福岡市は自粛要請が上手く作用し、COVID-19の患者数を抑えることが出来ているように思います。福岡市は海・河・山が近いので、自粛に疲れたらドライブして気分転換できるのがとても良い。この災禍で、地方在住のメリットが洗い出されるのではないでしょうか。
市販木材で「カタンの開拓者たち」のボードを作った
皆様カタンは好きですか?私はボードゲームの中でカタンが一番好きです。
一見するとポップな雰囲気であるものの、ガチでやるとエグい交渉がそこかしこで発生。たとえ強いプレイヤーと言えど他メンバーを敵に回すと全然勝てなくなります。よくできたゲームなのにルールは簡単で、初心者でも1プレイで何をすべきか、どうしたら勝てるかの道筋が見えるのは素晴らしい。
この超面白いカタンですが1つ問題があります。それは遊ぶたびにゲームボードが弱っていくこと。
紙でできたボードは使う度に弱くなり、一定回数遊ぶと剥げたり部品(数字コマ)が欠けたりします。じゃあ耐久性の高いボードを作れば良いんじゃね?と思い作成したのがこちら。
素材は中密度繊維板(MDF材)。5.5mmと4mを木工ボンドで張り合わせて作っています。材料費はおおよそ600円-800円くらい。その辺のホームセンターで売ってますが、福岡近郊にお住まいの方であればグッディがおすすめです。安い&種類が豊富。パッと買ってサッと作るのであれば博多駅ハンズが便利です。
MDF材は単なる板なので切ったり彫ったりして加工を加える必要があります。そこで便利なのがレーザーカッター。印刷用のデータを持ち込むと切ったり彫ったりが簡単にできる代物です。
レーザーカッターはファブラボに行くと時間単位で借りることができます。福岡市が運営しているエンジニアカフェに行くとサポートスタッフの指導の元無料で使えるので、慣れていない人やちょっと試したい人はエンジニアカフェに行くと良いでしょう。でかい人が丁寧に色々と教えてくれます。
制作過程は大体以下の流れです。
- 材料を選定する
- 図面を書く(Illustrator, PowerPoint, CADなど)
- レーザーカッターの説明を受ける(エンジニアカフェ使う場合)
- レーザーカッターにデータを流し込む
- END
基本的に一発でうまくいくことは無いので試行錯誤して楽しみましょう。
カタンボードの素材は 上述のMDF材やベニヤなどが良いです。当初アクリル板を使って透明なボードを作ろうかとも思いましたが、カタンはやっぱ木製の方が使い勝手がよく、ベニヤはインスタ映えしないので止めました。木目が出たほうが良さそうな気がしたのでベニヤ材を使って一度制作したものの、思いの外木目がいい感じにならないので諦めています。ベニヤ材はレーザーカッターに当て続けると熱で反るので、細かい工作(土地タイル)をはめ込むのに向いていないというのもあります。
レーザーカッター印刷用図面はPowerPointで作成しています。
PDFやSVGで出力することができれば良いので、図面はフリーソフトでも書けるかと。1mm以下精度でズレなく作るならFusion360などを使うことをおすすめします。PowerPointでやると辛い目にあうので。
パワポ製図は√が扱えないので駄目という結論にたどり着きつつある
— たかき (@Takaki_) December 4, 2019
皆さんご存知でしたか?PowerPointの六角形は「正六角形では無い」んですよ。マジかMS。 pic.twitter.com/69ZW4ZIDjv
— たかき (@Takaki_) December 1, 2019
同じような感覚で土地タイルを作っていきます。フリー素材のAIやSVGをダウンロードしてきて図面をサクサク作りましょう。一番の難題は鉄素材、次に難しいのは土素材です(何書いたら良いのかわからへん)。土地タイルの作成と同時に数字コマを作ると良いでしょう。
土地タイルは5.5mm板、ベースは4mmで作っています。土地タイルに若干の高さをもたせることで取り外しが楽になるような仕組みを講じています。
家、道を置く場所を若干掘り下げます。また、海の場所はそのままだと味気がないので波のイラストを彫りました。ベースの下に同じサイズの5.5mm板を貼り付けて完成。ボンドが乾くまでは何かしらで挟んでおくと良いでしょう。お願いすると図のようなクランプを貸してくれるかもしれません。
あとは港の素材を…と思ったら、この時点で砂漠の土地タイルを完璧に忘れてたので急遽砂漠の素材を探し、港素材と一緒に作成。完成品は一番上にも貼ったこれです。
カタンのカスタムボードは部屋に置いておくだけでも楽しく、海外には熱狂的なコミュニティーもあるようです。
etsy見てたら頭おかしいカタンボードが色々あるのだが、trotecレーザーカッターがあれば近くまで行ける世界だと思うようになってしまった…。https://t.co/pNQsh6oNQf pic.twitter.com/jBNapaYtxq
— たかき (@Takaki_) December 1, 2019
かなり楽しいので皆様ぜひやりましょう。
Anaconda環境で「WinError 127 指定されたプロシージャが見つかりません」が出る場合の対処法
Anaconda の conda install でパッケージをインストールすると稀にこういう画面が出ます。
何らかのパッケージを conda install した際に、 requirement.txt で openssl パッケージの更新をかけた場合に発生する気がしています。インストールの結果、DLL(libssl-1_1-x64.dll)が壊れるみたいなのでちゃんと動くやつに差し替えます。
libssl-1_1-x64.dll は以下のホームページからダウンロードしてきて
libssl-1_1-x64.dll — download free for Windows
C:\ProgramData\Anaconda3\Library\bin 配下のファイルを置き換えます。これでエラーは発生しなくなるはず。
旧バージョンのAnacondaをインストールする
最新版のAnacondaを入れたら思いの外ハマったので旧バージョンをインストールします。どうもSSL周り(OpenSSL)が上手く行ってない様子。
anacondaでnumpyやscipyのインポートに失敗してしまうバグについて - Qiita
解決策は libeay32.dll を指定のフォルダに格納してやればOK…だと思います。ただ下手に暫定対処しておくと他環境でインストールする場合にこまるので、旧バージョンを入れて安定稼働環境を構築します。
旧バージョンのAnacondaをダウンロード
以下のURLで必要なものをダウンロードします。
Anaconda3-5.3.1-Windows-X86_64.exe は素直に使えます。
インストール
管理者権限でインストール後、環境変数にアプリ本体を格納しているフォルダ配下の以下2種PATHを追加。
ProgramData/Anaconda3 ProgramData/Anaconda3/Scripts
旧版ではこのPATH通せば問題なく動かせましたが、最新版だと
ProgramData/Anaconda3/Lib/bin
を加えた3種類を追加しないと動かないです。Lib/binを追加する場合には他のPATHよりも上に配置しましょう。
これでPython環境は整います。