Raspberry Pi2にWindows 10 IoT Coreをインストールする
7月29日にWindows10がリリースされました。Windows 10はPC・タブレットで使用するOSですが、並行でWindows 10 IoT Coreというものが出ていて、Raspberry Pi2やインテルのGalileo、MinnowBoard MAXにインストールしてセンサーやLED等を制御することができます。
小型機器向け軽量OSというカテゴリなんやろか。
公式サイトはここ。
インストールして動かすとこまでやったので忘備録を残します。 なんに使うかまだ考えてないので、動かしながらできることを考えつつ別記事で書いていく感じです。
用意するもの
ハードウェアで必要なもの
- Windows 10がインストールされたPC
- Micro SDカードが読み書きできる環境(PCについてれば要らない)
- Micro SDカード(8GB以上)
- Raspberry Pi 2
- HDMIケーブル(とHDMIを繋げる画面)
- Micro USBケーブル
Micro USBケーブルは一家に20本くらいあるし、難易度高いのはMicro SDカードの読み書き機器くらいですね。僕自身はSurface3で作業をやってるので背面についてるカードリーダ使ってます。
あと、あったほうが良いものが以下
- USB接続できるキーボード
- USB接続できるマウス
これはインストール後の言語設定やチュートリアルを便利にするために使います。あれば便利、なくてもだいじょーぶ。
ソフトウェアで必要なもの
- Visual Studio Community 2015(無料)
これはMicrosoft謹製の開発ソフトです。有償版のVisual Studio 2015持ってる人ならそっち使うと吉。
事前準備
公式サイトの手順にのっとって進めます。
http://ms-iot.github.io/content/en-US/GetStarted.htmms-iot.github.io
Windows 10がインストールされたPCであるのは大前提で。
Visual Studio Community 2015のインストール
Visual Studio Community 2015を公式サイトからダウンロード(直リンク)。
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=534599
ダウンロード終わったらダブルクリック&インストール。手順に沿って進めていけばOKです。特に選択すべき項目とか無い。
僕の環境だとインストール完了しているので右下のアイコンが「更新」になってます。初めてインストールする 場合だとアイコンが「インストール」とかになってんのかな。
嘘つくなハゲ。11GBだろ。
このVisual Studioのインストールが一番時間かかった…。
Visual Studio Community 2015のセットアップ
「Windows IoT Core Project Templates」ってのをVisual Studioに加えます。方法はMicrosoftのサイトから落としてくる方法と、Visual Studioから拡張機能として追加する2つの方法があります。後者のほうが楽。
Visual Studioを起動してメニューバーの「ファイル」から「新規作成」を選択。その後「プロジェクト」を選択。
直接関係ないけどペン付きSurface3とSnipping Toolの連携すげえ便利な。
選択後に出てきたメニューを使ってWindows IoT Core Project Templatesをインストールします。左メニューのオンラインをクリックして「IoT」を検索。
上の選択肢をダブルクリックするとインストールが始まります。 開発者モードの選択肢が出てくるので従いましょう。我々は開発をするのです。
プロジェクトが立ち上がるけどとりあえず無視。
Raspberry Pi2のセットアップ
事前準備
Micro SDカードはフォーマットしておきます。MicrosoftのダウンロードセンターからISOファイルをダウンロード。
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=616847
「IoT Core RPi.iso」が落ちてくる。これも結構時間かかったなあ。30分くらい?
isoをダブルクリックすると自動でマウントされるので、DVDドライブを選択して「Windows_10_IoT‗Core_RPi2.msi」を実行。インストールします。これも手順に従って進めていけば大丈夫。
インストールが終わると「flash.ffu」ってのが出来る。Raspberry Pi2にこのffuファイルを書き込みます。
SDカードへの書き込み
「Windows_10_IoT‗Core_RPi2」のインストールが完了していれば、SDカードへの書き込みを補助する「WindowsIotImageHelper」ってのが出来ている。
スタートメニューで「WindowsIotImageHelper」を検索するか、フォルダ掘って該当おexeを探しましょう。素直な気持ちでインストールしていたらここにある。
起動すると差し込まれているSDカードのステータスが表示されているはず。
これでSDカードの書き込みが出来たのでRaspberry Pi2にSDカードを差し込んで、MicroUSBで給電。給電した時点で起動します。
Windows 10 IoT Coreの設定
言語ぐらいしか設定することが無い…。
HDMIでつないでいれば、設定したりチュートリアルを読んだりできます。 「Windows_10_IoT‗Core_RPi2」が入っていると「WindowsIoTCoreWatcher」ってのがインストールされていて、ネットワーク上のRaspberry Pi2を自動で確認できますし、ブラウザ経由でアクセスすることが出来たりするらしい。
PowerShellを使ってアクセスしたり、コンソールからSSHでアクセスしたりもできるっぽい。
所感
インストールまでの閾値が低く、初心者が悩みそうなところに手が届いていて凄く良い。 個人的な課題なんだけど、Wifiドングルが認識されないので有線LANでつないでいる状態なのが残念。無線でつないだほうが便利なんで、ここはなんとか解決したいところ。
とはいえこれからしばらく遊んでみようと思います。いろいろ触って動かすのは楽しいっすね。