Raspberry Pi2にWindows 10 IoT Coreをインストールする

7月29日にWindows10がリリースされました。Windows 10はPC・タブレットで使用するOSですが、並行でWindows 10 IoT Coreというものが出ていて、Raspberry Pi2やインテルGalileoMinnowBoard MAXにインストールしてセンサーやLED等を制御することができます。

小型機器向け軽量OSというカテゴリなんやろか。

f:id:kazutaka83:20150731232107j:plain 公式サイトはここ

インストールして動かすとこまでやったので忘備録を残します。 なんに使うかまだ考えてないので、動かしながらできることを考えつつ別記事で書いていく感じです。

用意するもの

ハードウェアで必要なもの

  • Windows 10がインストールされたPC
  • Micro SDカードが読み書きできる環境(PCについてれば要らない)
  • Micro SDカード(8GB以上)
  • Raspberry Pi 2
  • HDMIケーブル(とHDMIを繋げる画面)
  • Micro USBケーブル

Micro USBケーブルは一家に20本くらいあるし、難易度高いのはMicro SDカードの読み書き機器くらいですね。僕自身はSurface3で作業をやってるので背面についてるカードリーダ使ってます。

あと、あったほうが良いものが以下

  • USB接続できるキーボード
  • USB接続できるマウス

これはインストール後の言語設定やチュートリアルを便利にするために使います。あれば便利、なくてもだいじょーぶ。

ソフトウェアで必要なもの

これはMicrosoft謹製の開発ソフトです。有償版のVisual Studio 2015持ってる人ならそっち使うと吉。

事前準備

公式サイトの手順にのっとって進めます。

http://ms-iot.github.io/content/en-US/GetStarted.htmms-iot.github.io

Windows 10がインストールされたPCであるのは大前提で。

Visual Studio Community 2015のインストール

Visual Studio Community 2015を公式サイトからダウンロード(直リンク)。

http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=534599

ダウンロード終わったらダブルクリック&インストール。手順に沿って進めていけばOKです。特に選択すべき項目とか無い。

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僕の環境だとインストール完了しているので右下のアイコンが「更新」になってます。初めてインストールする 場合だとアイコンが「インストール」とかになってんのかな。

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嘘つくなハゲ。11GBだろ。

このVisual Studioのインストールが一番時間かかった…。

Visual Studio Community 2015のセットアップ

Windows IoT Core Project Templates」ってのをVisual Studioに加えます。方法はMicrosoftのサイトから落としてくる方法と、Visual Studioから拡張機能として追加する2つの方法があります。後者のほうが楽。

Visual Studioを起動してメニューバーの「ファイル」から「新規作成」を選択。その後「プロジェクト」を選択。

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直接関係ないけどペン付きSurface3とSnipping Toolの連携すげえ便利な。

選択後に出てきたメニューを使ってWindows IoT Core Project Templatesをインストールします。左メニューのオンラインをクリックして「IoT」を検索。

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上の選択肢をダブルクリックするとインストールが始まります。 開発者モードの選択肢が出てくるので従いましょう。我々は開発をするのです。

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プロジェクトが立ち上がるけどとりあえず無視。

Raspberry Pi2のセットアップ

事前準備

Micro SDカードはフォーマットしておきます。MicrosoftのダウンロードセンターからISOファイルをダウンロード。

http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=616847

「IoT Core RPi.iso」が落ちてくる。これも結構時間かかったなあ。30分くらい?

isoをダブルクリックすると自動でマウントされるので、DVDドライブを選択して「Windows_10_IoT‗Core_RPi2.msi」を実行。インストールします。これも手順に従って進めていけば大丈夫。

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インストールが終わると「flash.ffu」ってのが出来る。Raspberry Pi2にこのffuファイルを書き込みます。

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SDカードへの書き込み

Windows_10_IoT‗Core_RPi2」のインストールが完了していれば、SDカードへの書き込みを補助する「WindowsIotImageHelper」ってのが出来ている。

スタートメニューで「WindowsIotImageHelper」を検索するか、フォルダ掘って該当おexeを探しましょう。素直な気持ちでインストールしていたらここにある。

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起動すると差し込まれているSDカードのステータスが表示されているはず。

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これでSDカードの書き込みが出来たのでRaspberry Pi2にSDカードを差し込んで、MicroUSBで給電。給電した時点で起動します。

Windows 10 IoT Coreの設定

言語ぐらいしか設定することが無い…。

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HDMIでつないでいれば、設定したりチュートリアルを読んだりできます。 「Windows_10_IoT‗Core_RPi2」が入っていると「WindowsIoTCoreWatcher」ってのがインストールされていて、ネットワーク上のRaspberry Pi2を自動で確認できますし、ブラウザ経由でアクセスすることが出来たりするらしい。

PowerShellを使ってアクセスしたり、コンソールからSSHでアクセスしたりもできるっぽい。

所感

インストールまでの閾値が低く、初心者が悩みそうなところに手が届いていて凄く良い。 個人的な課題なんだけど、Wifiドングルが認識されないので有線LANでつないでいる状態なのが残念。無線でつないだほうが便利なんで、ここはなんとか解決したいところ。

とはいえこれからしばらく遊んでみようと思います。いろいろ触って動かすのは楽しいっすね。


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