QGIS 3.x系にGoogle Mapsや地理院地図等の背景地図を追加する
QGIS2.x系ではOpenLayerプラグインを使って背景図の呼び出しをしていましたが、3.x系からはタイルを呼び出す形式になりました。以前より多少ハードルが高くなった感があるのでまとめておこうと思います。環境はQGIS 3.4 Madeira、OSはWindows 10 Home 64bitを使ってますが、Macでもだいたい同じです。
QGISの画面構成&触る箇所
使うのは左上のブラウザウィンドウ。背景図だけでなく様々なGISデータを呼び出すときに使います。ArcGIS Desktopで言うところのカタログウィンドウです。
ここのXYZ Tilesに設定を書き込んでいきます。
Google Mapsのタイルを呼び出す
XYZ Tilesを右クリックして『新しい接続』を選択します。
名前は任意に設定可能です。Google Mapsを呼び出す場合、「Google Maps(ハイブリッド衛星画像)」という感じで書いておくといいでしょう。URLは以下のものを指定します。
http://mt0.google.com/vt/lyrs=y&hl=en&x={x}&y={y}&z={z}&s=Ga
OKを押して設定するとXYZ tilesにGoogle Maps(ハイブリッド衛星画像)が追加されます。左クリックで掴んでドラッグ・アンド・ドロップで地図画面に持っていくと背景図が表示されます。
同じ感じで設定を追加していくとGoogleのタイルを追加する事ができます。
Google Maps(道路地図)
http://mt0.google.com/vt/lyrs=m&hl=en&x={x}&y={y}&z={z}&s=Ga
Google Maps(衛星画像)
http://mt0.google.com/vt/lyrs=s&hl=en&x={x}&y={y}&z={z}&s=Ga
Google Maps(テレイン)
http://mt0.google.com/vt/lyrs=t&hl=en&x={x}&y={y}&z={z}&s=Ga
道路地図、衛星画像、ハイブリッド衛星画像あたりはよく使います。
OpenStreetMapのタイルを呼び出す
やり方は同じで、名前とURLを入力していきます。
OSM Standard
http://tile.openstreetmap.org/%7Bz%7D/%7Bx%7D/%7By%7D.png
OSM H.O.T.
http://tile.openstreetmap.org/%7Bz%7D/%7Bx%7D/%7By%7D.png
OSMap Monochrome
http://tiles.wmflabs.org/bw-mapnik/%7Bz%7D/%7Bx%7D/%7By%7D.png
OSM呼び出したときのイメージ。
他の地図を呼び出す場合
URLの一覧はないですが、以下のスクリプトを読んでみると様々なタイルの配信URLが確認できます。
こういうものを使う際には使用許諾に注意してください。上記リンク先にあるURLの中にはQGISで使うことを認めてないものもあります(Esri系はダメ)。安心して使えるのはOSMや地理院タイルです。
オープン系地図は気軽に使えるのが良いですね。印刷レイアウトを使うと簡単な地図をさくっと作ることができます。
それでは良い地図ライフを!